人は人生の青写真を決めて生まれてくる その2~母の手紙~

 

前回、人は人生の青写真を決めて生まれてくるという話を書きました。

母が私が人生の目的を果たすための磨き粉をたくさんつけてくれたっていう話なんですが

今日はその逆から見たバージョンです。

 

 

昨年の11月、母が亡くなりました。88歳の大往生でした。

 

 

亡くなる5年ほど前だったか、

子ども3人に渡したいものがあるから集まるように言われて行ってみると

ものものしく手紙を渡されました。

 

 

でもその手紙をその時は読まなかったんですね。

 

 

私は3人兄弟の末っ子で、3人の中で、だいたいずっと評価が一番低かったんですね。

 

 

 

小さい時はごはんをたくさん食べられなくてよく熱を出していて

幼稚園ではよく泣いていたし、

小学校へ上がってもよくおねしょしていたし

反抗期がひどくて、親の言うことは全然聞かないし

心配ばっかりかけたし、離婚もするし、

仕事は長続きしないし、経済力はないし、社会的地位もないし

赤い服着たり青い服着たりするし(はっきりした色の服はきらいだったようで。。。)

ボディサイコセラピーとかロルフィングとかよくわからんことをやっていて

生活はいっこうに安定しないようだし。。。

 

 

 

姉は結婚して専業主婦で大きな家に住んで

子どもが三人いて、みんな超難関大学を出て

大企業に就職していてステイタスもあって

 

「日本資本主義経済社会の王道」

 

を歩んでいるような一家でして

 

兄は大秀才でこれまた難関大学を出て

社会的地位も経済力もばっちりで

株価に例えると

私の株価はこんな感じでした。

 

 


 

顔を合わせるたびに小言や嫌味を言われていたので

その手紙にも、きっとまたそんなことが書いてあるんだろうな・・・と思って

開封する気にはなりませんでした。

 

 

亡くなる少し前に、なんとなく読んでみたくなって開けてみますと

全然予想したようなことは書いてなくて・・・

 

 

私に対するお礼の気持ちがつづられていた中に

 

「あなたには三人の中で、一番楽しませてもらいました」

 

って書いてあったんです。

 

 

えっ????

た・の・し・ま・せ・て・も・ら・っ・た

 

って・・・????

ほんとに?

 

 

確かに私のことを

 

笑えるとか

おもしろいとか

腰がぬけるとか

そんなことも言ってたけど

私がそんなに母を楽しませたって????

 

 


母が言う

「楽しませてもらった」

の意味は

 

文字どおり、一緒に楽しんだということとか

私が喜ばせるようなことをしたという

一見、良いことだけでなく

 

 

私のことで悩んだり心配したり

腹を立てて眠れなかったり

落ち込んだりした

すべてのことをひっくるめて

 

「楽しかった!!!」

 

と言ってくれたんでしょうね。

 

 

この手紙を書いたころもその後も

やっぱり母は怒ったり、悪態をついたりしていて

私自身もエキサイトして、二人は喧嘩もしていたのですが。。。

 

 

そうこうしながらも

母自身も気づかないくらい深いところでは

 

「これって、やっぱり楽しい!」

 

って思っていたんですね。

 


 

平たく言うと

母がずっと私に押し付けていたものは

 

「私の思うような理想の娘になれ」

 

ってことでした。

 

 

結婚して夫を立てて

明るい家庭を作って子どもも立派に育てて

学校の先生とか安定した仕事に就いて

コツコツ努力を積み重ねて

誰からも一目置かれる

「ひとかどの人間」になりなさい!!!

 

 

でも私にはそれができませんでした。

そうするつもりもありませんでした。

 

やっぱり

 

「自分の深いところから出てくるものを生きたい!」

 

というのが私のコアの願いでしたから。

 

自分の子どもでも、やはり別の人間で

自分の理想どおりにさせようと思っても無理な話です。

 

どうしても私を自分の思い通りの理想の娘にしようと

説教したり、なだめたり

罪悪感を植え付けてコントロールしたり

姉や兄と競争させたり、怒ったり

あの手この手で、力を尽くしたけれども

結局、私は自分の生きたいように生きているし

そうとしか生きられないわけですね。

 

 

私と母は長い間

精神的に取っ組み合いをやり続けていた感じでした。

 

 

もし私がいなくて

姉と兄だけだったら

二人の子どもはだいたい理想どおりに生きていてくれて

母の人生はもっと安泰で、楽だっただろうけれど

母は大事なことを学べなかったわけです。

 

私が母にたくさんのことを経験させてあげたわけですね。

 


こう書くと

 

「いやー。親というのはどうなってもやっぱり

子どもを愛しているもんなんだよ

だから親の言うことは聞くもんだよー」

 

なんてまとめる人がいますけど

私はそんなふうにまとめたくないんです。

 

 

「親は本当に子どもを愛しているものだ」

という神話にがんじがらめになって

成人して独立しても

親に心理的にコントロールされ続けている人は

たくさんいます。

 

「親は深く私を愛してくれているので、逆らったらだめなんだ」

と思い込んで、自分を生きられないんですね。

 

 

私が思うのは

 

 

親が偉くて、子どもが親より下だっていうことではなく

 

親も子も

宇宙的な視野で見たら

お互いに人生でたくさんの経験をして

魂を磨いて学んでいくための大切な仲間なんだな

 

ということです。

 

そして

 

地球で楽しいこともしんどいことも

たくさん経験できることは

やっぱりそれだけで、「楽しいこと」なんだな

ということです。 

 

 

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前回の記事はこちら

「人は人生の青写真を決めて生まれてくる その1」

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